頭の良い子の育て方が、世の中で色々言われている。読書するといい!走るといい!サバを食べるといい!などなど。
それは、勿論良い事なんだろうけれど、本当のホントの基本は、ちょっと違うと思っている。そういう外界からの刺激は、確かに大切で、それが無ければ伸びる子共も伸びなくなるのは事実。
でも、それより大切なのは、これだと思う。
「素直である事」
伸びる子の条件
「素直である事」は、もともとの頭の善し悪しとは関係ない。子供の誰もが持って生まれてこの世にやってくるもの。
大人は、その「素直さ」の邪魔をしないようにするべきなんじゃないかと思う。
最近テレビでは「東大生」の出る番組が人気だけれど、実際、子供の頃のお話を聞くと、というより、幼児期よりとんでもない「神童」じゃないですか。
サバを食べれば、うちの子が「東大生になれる」って訳じゃないのは根底では分かっているけど、親はそれを夢見てしまう生き物だ。その域に達するには、それなりの素質が必要なのだと思う。
我が家の子供たちなんて、生まれた時から普通なわけで(;´・ω・)。さばを食べても東大には行けない。うちと同じマンションで国立や早稲田に行ったお友達も、子供の頃は普通のお子さんでしたよ。
ただ、やっぱり今振り返れば、素直だった。
結果、東大は無理でも、六大学や東大以外の国立くらいなら、素直に育てば、誰でも入れると思う。
伸びる子の理由 なぜ「素直」が必要なのか?
皆が大学生になった時、
教育熱心で、子供に無理(負荷)をかけていた家よりも、自主性を育てた育児をしていたお宅のお子さんの方が最終的に良い大学に入っていた。
子供の意見を聞かず、親の思うとおりに育てようと、親の価値観を押し付けていると、結局、子供は、人の話を聞かない子になってしまうんじゃないだろうか。
サバを食べて血流が良くなっても、素直にはなれない。血流が良くなっても、素直じゃなくっちゃ、勉強することに反発を持ってしまう。宿題を出されたら、「宿題しよう」。これを覚えてねと言われたら「覚えよう」と思う素直さって、学力向上に必要だ。
「塾に行ってみる?」「この教材やってみる?」と聞いたら、「やってみよう!」と思う素直さが必要だ。
「塾に行ってみる?」に対して「(ほんとうはスッゲー嫌だけど)や・・ってみる(フリをする)」となると、勉強は伸びていかないのは当然だから。
何でも吸収する力を持って居たはずの子供が、結果、何にも吸収したがらない子になってしまう。
だから、頭の良い子に育てようと、無理をさせちゃいけない。
その時々で、子供が興味を持つものを、そっと差し出し、応援してあげる姿勢が、何より素直な子供を育て、最終的に「伸びる子」になるんだと思う。