子供の学力UPには、国語力は必須。あの慶応大学も、論文重視の大学だ。
国立大学の入学試験も、筆記試験をやらない大学が増えてきているという。
どういう選抜方式かというと、入学までのコンテストやコンクール等における各種実績を評価したり、授業を体験後レポートを作成→グループ討論→面接をしたり、実験→データ分析→研究発表したりという、数日間にわたる選抜方法が有名国立大学で増えてきているという。
・物事を言葉でまとめる力、
・人を言葉でまとめたり、説得させたりする力
など、いずれにしても言葉のチカラは、どんどんと重要視されているようだ。
アメリカでは、こういう選抜方式らしいんだけれどね。日本では、今までテストの点数だけで評価していたものが、点数だけでは測れない頭の良さを問われる様になってきているよう。
勉強をして、計算をして、暗記して点数を取れば大学に受かる時代は、終わりに近づいているのかもしれない・・。
論文が書けることの大切さ
話は戻るけど、
慶応大学の場合には、論文と英語が合否に大きな影響を与える事もあるので、あの有名な「ビリギャル」の映画の様な事も当然あり得る。
予備校:東進ゼミナールの林先生も言って居たけれど、偏差値の低い子が、猛烈に勉強して慶応に入る、という事は別にそんなに驚くような事でも無い。
もともと英語の成績が突き抜けていれば、充分にあり得る。映画化では、とてもドラマティックに演出されたのかもしれないけれど、有名私立大学であっても、ポイントさえ掴めば意外と入れる。
論文は、これからも大きな比重を占める学校は増えていくんだと思う。
慶応は、今はまだ独特なのか?私の周りでは、色々な国立やMARCH、早稲田上智に行ったお子さんが要るけれど、何故か慶応だけは一人もいない。
でも子供たちから聞くには、慶応大学に通うお子さん達は弁論が得意だし、人をまとめる力が他の大学よりも優れているという話を良く聞く。
頭がキレるんだそうだ。
きっと学問を教えるだけで無くて、物事をまとめる力や、発信する力などの教育があるんじゃないかと思う。
とにかく、論文はかなり重視されている大学である。
まさか貧乏人が はじかれている訳ではあるまい・・
作文力を上げるには
うちの下の子は、実は小学校の頃は、読書も嫌いだったし、作文を書いても何度も同じことを繰り返していた。
「とても良かったです。ほんとうに良かったです。すごく良かったです」
そうやって文字数を稼いでいた。繰り返して強調している訳ではない(^_^;)
そんな子が、受験時の頃には随分と「論文が得意!」と言って居た。とにかくまずは「現代文」が好きだったのが功を奏した。東進ゼミナールの林先生は現代文の先生だけれど、やっぱり現代文って、全ての教科に繋がるようだ。
文章のニュアンスが読めなければ、理解できなければ、数学だって、理科だって社会だって、どの教科の問題も解けない。
そもそもの文章の成り立ちが分からなければ、自分で良い構成の文章なんて書くことは出来やしない。
結果、理系であっても文系であっても、現代文が出来る事は大きな力を及ぼす。
そして当然、作文力・論文力がアップする。
作文力を上げるには、まずは良い文章を読む事、そして自分で文章を作ってみる事だと思う。もちろん、日記なんかで文章力を上げようと思っても、書くことには慣れるかもしれない。
でも、まずその前段階の「良い文章を読む作業」は、その後の作文力の伸びにおいても、省いてはならない大切な部分だと思う。
作文力を鍛えるには
他の教科と違って、作文だけは、誰かに添削してもらったり、指導してもらったりしないと、どうにも自己満足の世界になってしまい、上達はしそうにないんじゃないかと思う。
我が子も論文が得意になったのは、現代文が好きで得意になったのに加え、やっぱり塾で「論文の授業」を受けた後からだったし。
思いのたけをズラズラと述べる 私のような文章では無く(・_・;)しっかりと構成された、人を納得させたり、人に訴えたりするような文章を書くのには、良い先生に指導してもらう必要がありそうだ。
あの東大・京大合格者も排出する Z会 なんかは、なんと社会人向けの文章力養成講座さえあるよ。
社会で求められるコミュニケーション能力は文章表現!との事。
書類だけでなく、様々な伝達がネットで文字通信となっていくこれからの時代は、文章が苦手・・なんて言って居られないもんね。
それに、数年前にAIに関する講演会にも行った事あるけれど、東大受験をするロボット「東ロボくん」を作った数学者の新井紀子先生も↓の様な事を言って居た。
これからの時代は、全てAIがこなしてくれるからこそ、人間はそれを利用するための書類の内容を理解する読解力など国語力がとっても必要になってくる
その辺の内容について、Yahoo Newsでも、ジャーナリストの江川紹子さんが新井紀子先生にインタビューした記事も見つけたので、ここに引用してみた。
教科書が読めていない、という衝撃の事実
「教科書が読めてない子がたくさんいる、ということです。文章を読んでいるようで、実はちゃんと読んでいない。キーワードをポンポンポンと拾っているんです。○○と○○と○○という言葉が出てきたら、こんなもんだろう、というような。『……のうち』とか『……の時』『……以外』といった機能語が正確に読めていない。
「読める」かどうかが、人生を決める
「基本の読みとか論理的推論ができない子は、いくら知識を教えても、それを整合的に使えるようにならないんです。「数学の問題は、『……のうち』とか『……以外』『……と接する』などという言葉をちゃんと読まないと解けなかったりします」
怖いのは先生の仰るこの部分だ。
基本の読みとか論理的推論ができない子は、いくら知識を教えても、それを整合的に使えるようにならないんです。学力の差が、知識量とかやる気の問題であれば、勉強したくなった時にやればいい、とも言えますが、そうではなくて、『読める』かどうか、が大きい。読めている人は、それほど痛痒なく受験勉強をやって、入試を突破する」
大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く より
~引用ここまで~
計算はロボットがやってくれる時代が来るからこそ、これからの子供の未来には、絶対に国語力が必要になる。
だから現代文を読んだり、作文力を鍛えておくのは、今以上に大切な時代が来ると思う。
国語力は生活まで影響する
国語力は、何より一番重要だ。
江川紹子さんも先の記事の中で、ご自身のツイッターでの出来事などを、この様に述べている。
私が書いてもいない……どころか、考えたこともない「主張」に激しく反論するものも、かなりある。 「私の書いたことの意味が分かってないのではないか?!」 「文脈が読み取れていないのではないか」 と感じることは、しばしばだ。
そうして「果たして日本人の読解力は大丈夫なのだろうか」と危惧している。
大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く より
日常生活の揉め事も、実はささいな言葉の行き違いだったり、理解力が関係してくる事がある。学力だけでなく、朝から晩まで使う言葉は、友達や、人生の質をも変えるだろう。
今、日本人の国語力は危うい。
だからこそ、大学入試でも重要視されるようになってきたんだと思う。
作文の通信教育
我が子も論文の勉強をするために調べたことがあるけれど、今は結構 作文の通信教育も、色々ある。個人でやっている通信教育もあったし、大手企業の通信教育もある。
大手としては、小学生向けに 齋藤孝先生監修の作文通信教育「ブンブンどりむ」 があるし、小学校5~6年生だと先の Z会
では、専科作文コースが用意されている。
学校の先生は、特に作文が得意という訳ではないし、他の教科と違って、作文は、一つ書くのに集中したある程度の時間が必要なもの。
だから上手く教えてあげないと、嫌いになりがちな勉強でもある。作文は専門の所で勉強するのが、効率が良いと思う。
記事を書いている人:kokage
東京の下町で生まれ育ったアラフィフ母。子ども二人は立教大卒業生と、現役の立教生。子供の幼児教育の会社で働いていた経験も有り。成功哲学の勉強が大好きで、それらの本を読み漁るのが好き。コーチングの中級資格も持ってます。子供が受験うつになった時も、成功哲学やコーチングで乗り切りました(#^^#)
15年前には、ママ友付き合い心理学のHPを作っていて、たまにマスコミに登場してました