英語が出来るメリットは、就職と大学受験で異なる。幼少期の英語教育は必要?

幼少期の英語教育について
 

英語が出来るメリットと、幼少期の英語教育についての話。
 

先日TV番組で林修先生が言って居た事に大きく納得。「英語が出来ると日本人は、頭が良いと勘違いしてしまう。それは危ない」
 

幼少期からの英語教育は弊害もあるかも

私たち日本人は、どうも英語が苦手な国民だけに、ぺらぺ~らと英語を話す人の姿を見ると(自分には出来ない・・)そんな心理から、その人を過大評価したくなる事は確かにあるかも。
 

でも、林先生が、有名企業の採用基準を引き合いに出し、有用な人材とそうでない人材について解説していた。
 

有名企業では、新人を採用するにあたり
 

英語が出来る群:
A:英語ができて、仕事もできる人
B:英語はできるけど、仕事ができない人
 

英語が出来ない群:
C:英語はできないけど、仕事はできる人
D:英語も、仕事もできない人
 

において採用したい順番として下記だと言う。
 

1番目「A:英語ができて、仕事もできる人」
2番目「C:英語は出来ないけど、仕事はできる人」
3番目「D:英語も仕事もできない人」
4番目「B:英語はできるけれど、仕事ができない人」
 

有名企業が一番取りたくないのは、「B:英語ができて、仕事ができない人」だという。
 

英語が出来ても人生においては、必ずしもメリットな訳では無い

その理由は、「英語ができて仕事ができない」というタイプの人を採用した場合、「英語ができる」ことを「仕事ができる」ことだと勘違いして1番使い物にならないからだそう。
 

そういう人を採用するならば、それよりも「英語も仕事も出来ない人」を採用したいのだそうだ。「自分は何もできないんです」という学生の方が鍛えやすいらしい。
 

うん。そうかもしれない。
 

子供の英会話はいつから始める

なので、林先生は、英語は小さいころから始める必要はない!と言う。
 

英語は3カ月もあれば話せるようになるし、英語が話せることより、何を英語で話せるかの方が大事。話す内容を考えられる思考力を付ける事の方が重要だと言う。
 

実は私もイギリスに短期留学をした事があるんだけど、外人と会話を成り立たせるだけの知識不足に心底情けなくなった経験があって。
 

いくら流ちょうな英語であっても(私は片言だけどね。)中身の薄い会話では外人と語り合えないし、流ちょうな英語でなくても、会話の中身が濃ければ、外人は興味を持って人の話を聞いてくれる。
 

それが人間だし。英語でも日本語でも同じ。英語が話せることよりもその人間に厚みがある方が、もちろん大切だものね。だから単語を覚えるよりも、話す中身が社会での人の価値を決める訳で。
 

なのに、日本人は我が子が「英語を話せること」に重点を起き、それが出来れば人生が上手くいく様な気がしてしまう。
 

林先生の言葉を借りれば「日本人は物差しが狂って居ると感じる事がある」
 

幼少期の英語教育は受験戦争では効果を発揮する

ただ、受験に関しては、そうも言って居られない(;´・ω・)
 

人生においてはね、英語が流ちょうかどうか?そして英語が話せれば、使える人間として認められるのかどうか?っていうのは、関係ないかもしれないし、却って自分を過信して使えない人間になってしまう可能性もある。
 

けど、例えば私立文系大学の受験の科目として、英語の比重はかなり高くて。
 

言葉悪いけれど、殆ど他の教科が出来なくても、英語が相当できれば「W大」だって「K大」だって入れるのが事実。
 

そういう映画と本が人気を得たのも記憶に新しい。そこ(受験)には、日本人の「英語が出来る人が評価される」風潮がバッチリ残っているんだわ。
 

過酷な受験戦争において、それだけの差を付ける為には、勿論英語を小さい時から習って居るお子さんが強い。
 

もしくは途中で海外留学を経験させると、あっという間に帰国子女枠とかで入学出来たり、海外経験組が好きな大学は、すぐに合格させてくれたりする。
 

結局、日本は、英語に苦手意識を持って居る国民だからか、大学自体も英語が出来る人材を欲しがる所はあって。
 

国立とかは別として、私立文系の場合は、試験の教科数が少ないから、下手すると(上手くいくと?)英語さえ出来れば有名大学に入れますよ。
 

英語が出来る子供たちは、いい大学に入れる訳だから、そりゃ、「英語が出来れば何でもできる。自分は優秀」と勘違いしてしまう学生は出るでしょう。
 

それを思うとね。幼少期の英語などは、大学受験のためという名目であったら、習っておいても良いかもしれない。
 

それで子供さんが、満足してしまって優越感に浸り、他の人を馬鹿にしたり、他の勉強をしなくなったりというような。そして社会で使えないと言われる人材にならないよう気を付けていければ。
 

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