親が頭が良かったら、子供も頭が良いとか、親が手先が器用だったら、子供も手先が器用だとか、親が釣りが好きだったら、子供も釣りが好きになるとか。
親の興味関心などが、そのまま子供に投影されることは多々あると思う。
環境に無いものは、育たないし、環境にあるものは、育つ。
ただ、環境を整えれば、必ずそれが伸びる訳では無い。私の親は、編み物・手芸・洋服造りなど等が得意だったけれど、私自身はその辺は全く・・だったし(^_^;)
こうなって欲しい、あぁなって欲しい、これが出来るようになってほしい。
そういう親の気持ちは、ただただ子供にとっては「押し付け」になるだけなんだよね。きっと。
それを繰り返して育てていると、親に隠れて悪さをしたり、親に隠れて何か親の希望外の事をするようになる。
要は、親が出来るのは、子供の選択肢を広げてあげるだけだと思う。
沢山の選択肢を与えてあげた中で、「お~い、どれがお前は好きなのかい?」って、本人に選ばせてあげると、とっても子供は伸びていく。
要は、与えたものが何か実を結ぶだろうなんて、期待をしないことなんじゃないかな。実は結ばないかもしれないけど、何でもやりたいというものは、やらせてみればいいし、やりたくないものでも、やってみれば?と言えばいい。
子供の好奇心を奪わない
子供があれをやりたい!と言った時に、「それはダメ!」「あれもダメ!」と言ってしまいたいことがあるかもしれないけれど、
頭ごなしに「駄目ダメ!」言ってしまうと、子供は絶望感に打ちひしがれてしまう。
もうどうせ、「自分の決断は認めて貰えないんだ」と考え、やりたいことは、親の見ていない所でこっそりとやるようになるし、
やりたくない事でも、親がやりなさいと言うと、文句を言いながらやるようになる。
それじゃ、伸びる筈もない。
子供の好奇心は、成長の種でしょ。
その種に水をあげる事はあっても踏みつけてはいけないし、水をあげる事を忘れてもいけない。
あまりに好奇心を奪ってしまうと、親がダメダメばかり言って居ると、何が良い事で、何が悪い事なのかさえ分からなくなってしまうもの。
ある時、我が子と、我が子の友達が、おじいさんに道案内をしてあげて、そのお礼に100円ずつ貰ってきた。
その時、お友達は、青い顔をして居た。彼曰く
「こんな100円、家に持って帰ったら、お母さんに怒られちゃうよ~。早くジュースかなんか買って
使っちゃわないと!」
だから言ってあげた。
「それは良い事なんだよ。その100円は大切に使っていいんだよ。怒られることじゃないんだよ。」と。でもお友達は、ただただ、お母さんに怒られることを怖がっていた。
お友達は、いつもいつもお母さんの顔色を伺って居た。習い事もお母さんが勧めるものを沢山していたけれど、我が家に来ると、いつも言って居た。
「本当はやりたくない」
その子は、親の希望通り勉強もしたし、大学も、育ちの良いお子さんが通う所へ入学した。
けれど、20歳を過ぎ、どう考えても親が決めたと思われるアルバイトをして居るのを見た時、複雑な気持ちになった。