子供に限らず、人は期待されると結果を出すそうで、期待されないならば、失敗してしまう。ただ過剰な期待も失敗させてしまうので、その期待の度合いは「信じる」という程度だと思う。
心理学の実験では、学力の同じ生徒を2クラスに分けて、それぞれの試験監督に
「このクラスの子は成績の良い子達の集まりです」
「このクラスの子は成績の良く無い子達の集まりです」
と話しておいたところ、
成績の良いと聞かされた試験監督のいるクラスの方が、成績が悪いと聞かされた試験監督のいるクラスの子供たちより、実際に高いスコアを出したと言う。
信じる力が潜在意識に及ぼす影響
なんでしょうね。人間て、ものすごい力をもってますよね。言葉に出さなくても、なんとなく醸し出す雰囲気から人と人が想いを伝えあえるように、何か、波動のようなものが届くんじゃないかと。
赤の他人の試験監督が、「この子達は成績がいい」って信じてくれるだけで、成績が上がるんですよ。
にわかには信じられませんが、実際にそういうデータがあるのは本当のようなので、私達親は、尚更、信じてあげないと子供は伸びないんじゃないかと思う。
「このバカ~」とか「うちのこバカで」なんて口癖にしてると、子供の脳には「おれっち、バカだ」とか「あたしアホなんやわ~」なんて、刺激が送られて、それを信じてしまうだろうし、
頭なんか叩いたら、叩いた数分バカになるって聞いた事があるし。だから、何か叱ることがあった時でも、絶対に頭は叩かなかった。
そしてなるべく、「あんたは頭いいんだから」って褒めておいた。
嘘でもいいらしいですよ(笑)本当に思ってなくてもいいらしいですよ。
親の頭の中では「この子ってば・・」と情けなく思って居ても、なるべく、前向きに褒めてあげる言葉を発する方が、先々の未来を考えるとお得なようです。
親の言葉は、子供の脳に影響を与え、子供の未来を作る(変える)んですよね。
成長曲線と学力
何でもすぐに出来るようになる訳じゃなくて、最初は頑張っても頑張っても結果が出ない時期ってあるじゃないですか。
私たちだって、夏休みに受験勉強を必死に頑張ったのに、休み明けのテストは散々で。やっとこさ結果が目に見えてくるのは、冬休み直前ころだったりしたもの。
子供の成長なんて、数カ月単位でもなくて何年単位。
全然英語の喋れなかった子供が、大学に行くころには、習ってもいないのにペラペラになる子だっているし、何にも、何にも 慌てることは無い。
てれば慌てるほど、親の張りつめた空気を子供が感じ取って、伸びようとする柔らかな脳が委縮しちゃうんじゃないかと。
だから、親は焦らずのんびり、子供を信じてあげる。
それが大切だし、それが仕事だし、それしか出来ないんじゃないかと思う。